正午 日本庭園パーティ会場
ヘリコプターの音。
警備の警察があらゆる所にいる。
捜査員 「ええ。現在異状なし」
パーティの客が車から降りる。
係員 「いらっしゃいませ。…いらっしゃいませ。」
黒谷・榊原や清水達様子をうかがっている。
船木と大野会長がやってくる。
船 「私たちが、傍についてますから」
大 「あぁ。頼むよ…」
船 「予定では奥様もいらっしゃると…」
大 「出かける時、気分が悪くなってね。あぁ…少し休んだらくるだろう。」
大野邸。
グランドピアノの前で凱歌の写真を見つめる市江。
その写真をピアノの前に置いて、アヴェマリアを弾き始める。
回想。
凱歌５才の時。息子の頭をなでた事。
凱歌が市江の乗ったトラックを追いかけてころんだ事。
同日 パーティ会場の近くのビル。
凱歌がライフルを組み立てている。
ふと、アベマリアが聞こえた気がして、手を止める。
パーティ会場
大 「はぁい。ミシェル」
外人と握手。抱き合う。
大 「お待ちしてました。ようこそ。」
客達が、一斉に拍手。
ビル
ライフルを組立終わり、構える凱歌。
パーティ会場
大野会長と客の外人夫妻がお寿司の話をしている。
カチッっという音と、グラスの割れる音。
一斉に、大野氏を囲む捜査員。
係員(男) 「失礼致しました」
係員(女) 「失礼致しました」
割れたグラスを片づける。係員が落としたらしい。
ハ〜ッと息を吐く船木。
ビル
ライフルのスコープから大野会長を見入る凱歌。
凱 「(心の中)母さん…これが終わったら…会えるね」
引き金を引こうとすると、人の気配を感じる凱歌。
振り向くときなこが立っている。
き 「王凱歌…殺人の容疑で、あなたを…」
悲しい顔をする凱歌。
き 「やめなさい。もう。こんな事…」きなこの声を聞いて、厳しい顔になる凱歌。
凱 「やらないと…母に会えない」
き 「人を殺してはいけないの」
凱 「他に方法がなかった…生きて会うためには…この仕事をするしか…」
き 「…」
凱 「君にはわからない！…ぼくは人殺しだ…だけど母さんの子供だ。」
思い直し、また照準を合わせようとする凱歌。
き 「あなたが撃とうとしてる人は！」
止まる凱歌。
き 「やめて！お願いだから」
また狙って引き金を引こうとする。
きなこ急いで凱歌に近寄り、ライフルをつかむ。
き 「逮捕する！」
凱 「邪魔をするな」
ライフルを蹴るきなこ。ライフルが凱歌の手から離れる。
き 「行かせない」
格闘シーン ｂS
二人ともぼろぼろになる。
きなこは立ち上がれない。凱歌それを見て、ビルから出ていく。
き 「強い者は…弱い者に負けるんだ…」
きなこ気を失う。
パーティ会場
大 「じゃあ。紹介しましょう
こちらミッシェルご夫妻。高木社長ご夫妻です。」
青 「(腕時計を見て、船木に歩み寄る)そろそろ終わりの時間です」
船 「わかりました」
捜査員みんなが集まってくる。
船 「出口警備お願いします」
捜査員達 「はい(散らばる)」
ウエイターがワインを運ぶ。ワイングラスの向こう側に険しい表情の大野会長。
その後ろに凱歌がいる。
グラスを落とす大野会長。
その首筋にはピストルが押し当てられている。
驚ろく客達。駆け寄る捜査員。
船 「王凱歌だな」
凱 「なぜ、あの時疑った」
船 「その孤独な目だ」
捜査員一斉に銃を取り出そうとする。
凱 「動くな」
大野会長の肩を押さえて歩き出す凱歌。
客達、パニックになる。
散らばる客の中に一人微動だにしない女性。
それを見る凱歌。市江であった。
一瞬時が止まる。
その顔をみて、小さく会釈する凱歌。
市 「凱歌！…なのね」
大 「市江！」
市 「わたくしの…息子です。」
大 「お前の息子が…何で？！」
二人を見る凱歌。
船 「この男はスナイパーです。」
市 「(信じられない様子で)…なぜ？」
凱 「母さんに…会うためだよ！
…ごめんなさい…でも。もういいんだ。もう…こんな事しなくても…」
がっくりとして銃を下ろす凱歌。
一斉に捜査員達が銃を凱歌に向ける。
青田に助けられる大野会長。
凱歌母に歩み寄る。
凱 「…捜したんだよ」
市 「母さんも…１日だって…あなたの事…」
市江、凱歌の頭をなでる。
銃を落とす凱歌。
凱 「母さん…また…あの曲を…」
市江、ゆっくりと首を横に振る。
市 「あなたを…抱きしめたい…でも…その資格がない…
あなたの事を忘れようとしたの…凱歌…」
凱歌から逃げる市江。
凱 「母さん…」
凱歌追うが、パニックになった客達に阻まれる。
船 「人がいる！撃つな！」
船木達も凱歌を追おうとするが阻まれる。
ある場所。
市江一人駆けていく。途中から歩き、振り返る。
道路。
凱歌走って追いかけるが、既に見失っている。
パトカーの音。
凱 「母さん…」
パーティ会場前。
パトカーがたくさん止まっている。
きなこが傷だらけで、足を引きずらしてやってくる。
船 「警報の方お願いします。」
黒 「了解」
き 「課長…」
船 「どこ行ってたんだ！」
き 「王凱歌は」
船 「逃げた…君もすぐに追ってくれ」
き 「大野会長は！」
船 「王凱歌は撃たなかった…いったいどういう事だ？」
船木急いで離れる。
呆然とするきなこ。
市江の後ろ姿…
(市江のいた場所)
凱歌走って、追いかける。
そこに車がやってくる。
凱歌が見ると、コー村木が乗っている。
コ 「戻れ。仕事を済ませろ」
凱 「(早歩きで)知ってたんですか」
コ 「上からの命令だ。最後までやれ。逃げるな」
無視してより早く歩き出す凱歌。車を止め、コーが降りてくる。
コ 「おまえは人を撃つ事しかできないんだ…そうだろう！」
凱 「(振り向いて)おれは二度と人を撃たない！」
また歩き出す。
コ 「他の仕事で生きていけんのか。えーっ！」
凱歌振り返り
凱 「もう、あんた達のいいなりには、ならない！」
また歩き出す。
コ 「裏切り者は追うぞ。どこまでも、きさまを追うぞ！」
紅龍
きなこが座っている。後ろに家族と、牛田がいる。
雁 「帰ってこねぇって…それどういう事だい。」
美 「ホイさん帰ってこないの？」
牛 「どうしてですか？きなこさん」
は 「どこへ行ったの…？」
き 「(立ち上がって)ホイさんはね…ホイさんは…」
どうしても言えず、唇をかむ。
雁太郎、店から焼き肉の用意をしてある茶の間に戻る。
雁 「いつか帰ってくるさ…うちの子なんだ…」
凱歌の歩く後ろ姿
きなこ独白
「きっと王凱歌は組織に狙われ、警察に追われながら、
母親を捜す旅を続けるだろう。日本で…世界のどこかで…」
10/7(最終) 終
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実際ここは、幕張プリンスホテル？？かなぁ？
ミッシェルさんって、フランス人？
凱歌ときなこの格闘シーンは、
かなり編集されてます。(切り貼りのごとく）
音楽もＴＶとデレカ版とは違います。
←TV…CM
←高木って…やっぱドリフつながり？
またまたまたまたニキビです。
お疲れも頂点に達しております。
一瞬時が止まる。その顔をみて…
↑この時にＴＶ版は「母さん…」と心の中で
つぶやきます。
ある場所って…でも、説明しようがないです。
道と思ったら…
こんなにシリアスシーンで、きなこさんの後ろ
（一度食べたらやめられない
冷しホイ麺 ６５０円）
最後に。。
脚本とデレカのセリフを比べたところ、
比較的脚本に忠実な人
…ホイ（凱歌），はな，牛田
自分の言い方にちょっと直してる人
…きなこ，美智，船木，市江
脚本をふまえたアドリブ名人…雁太郎
アドリブを越えた自由人…コー
…となっております。
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