朝 警視庁
新宿首都高速道路路上狙撃事件特別捜査本部
その中に、入る清水と矢部。
黒 「それから日本人だけでなく…外国人も一応…まあ…」
清 「課長！ビルの屋上からライフルの硝煙反応が出たそうです。」
矢 「遺留品は何もみつかっていません。」
黒 「捜査一課は、目撃者探しと、ライフルの入手ルートを当たるそうだ。」
船 「よし。うちは偽造パスポートで不法入国した中国人を洗いましょう。」
黒 「了解しました。外務省に応援を要請しよう。」
といって、榊原と出ていく。
青 「法務省は自分が行きます。」
清 「円道寺君。…資料！」 き「(同時に)資料！」
き 「わかってます。」丸めた資料をポンと叩く。同時に船木も資料を叩く。
船 「…めし食ってっか？ ○○○行ったら長くなるぞ。」
き 「あ…そうだ。あいつ」
船 「はっ？」
き 「え。うちに、あの。中国人の留学生一人ホーム・ステイしてんですけども」
船 「はっ。じゃあ…そいつのパスポートも一応チェックしといて」
き 「(笑いながら)違います。違います。あいつ…も…へなちょこだもん。まっさかぁ」
夜 紅龍の前
長蛇の列。(21人くらい)
帰宅中、それを見て、きなこ驚く。
牛 「すいません。大変お待たせしました。え～。お待ちの二名様と、一名様
合い席なってしまうんですけども、どうぞお入り下さい。あっ！お帰りなさい。」
き 「なんで…？」
店の中。
美 「こちらヒスイチャーハン２つ…」
は 「ヒスイチャーハン！」
電話鳴る。
美 「おまちどうさま。あ…はな！電話出て」
は 「はい。はい。」
き 「ちょっと！ちょっと！どうしちゃったの？」
美 「ホイさんの作った料理ブレイクしちゃったのよぉ。ホホホ」
牛 「次、三名様お待ちでーす」
は 「明日、ＴＶ局が取材に来るってぇ」
美 「えええ！！」
は 「どうしよう～！」
美 「はぁ～。ホホホホ！」
厨房に立つホイ。きなこに気づき礼をする。
き 「やるじゃん。」
夜 円道寺家 茶の間
美 「２４万８４８０円と…」
は 「すご～い」
拍手する はな。
美 「ひさしぶりだわ～。こんな大金みたの。」
は 「ホイさん。肩もんであげるね」
雁 「おっ。きなこビール持ってこい！」
美 「いいから、どんどん持ってらっしゃ～い」
き 「いいのぉ。留学生に働かして」
は 「バイトは認められてるもん」
美 「後できちんとお給料お払いしますからね。ホイさん」
雁 「おいおい」美智にコップを持ってくるように言う。
き 「ホイさん。勉強する時間あんの？」勉強する(書く)マネをする。
雁 「おまえ堅いこと事いうなよぉ。あっ。そうだ。よぉ。あの…『いらっしゃいませ』って
いうのは。あれ。中国語で何てんだ」 ホイが「エッ？」と聞き返す。
雁 「ほら。お客が来た時、ほら！『いらっしゃいませ』っての」
ホ 「アァ。(早口で)ホアン・イン・グアン・リン」
美 「えっ？」
ホ 「(ゆっくりと)ホアン・イン・グアン・リン」
パスポートの事を切り出しかねるきなこ。
雁 「よし！これを明日から店で使いますよ…みんなで覚えましょう。さん！はい！」
４人で 「ホアン・イン・グアン・リン！」
雁 「遅いなぁ」 美「はぁい」
雁 「もう一度！」 美「はい」
４人で 「ホアン・イン・グアン・リン！」
雁 「きなこ～。お前も覚えろよ。もっかいいくぞぉ～。さん・は…」
き 「(ホイに向かって)パスポート見せてくれるかな」
きょとんとするホイ。
は 「なんで？」
き 「いいから。ちょっと確認したいの。」
美 「どうしてよぉ」
き 「パスポート…(手で四角を作る)見せて(手を出す)…パスポート…」
雁太郎。ビールを倒しながら、きなこの頭を叩く。
き 「いたぁ！何すんのよぉ」
雁 「密入国じゃねぇかって疑ぐってんのかぁ？」
き 「そうだったら、父さんだって困んのよ！」
雁 「人様を軽々しく疑るんじゃねぇ！」
き 「だけど！」
雁 「きなこ！」
美 「ホイさんはもう、うちの家族なのよ。謝んなさい！」
き 「……ごめん」
驚いて、おどおどするホイ。
は 「おねえちゃん。今日変よ？」
き 「仕事で疲れてんの。寝る」
美 「だめ！」
き 「へっ？」
美 「お詫びのしるしに、これから東京案内してあげなさい。」
き 「はっ！何で？」
美 「だって、あんた日中友好の架け橋にひびいれたじゃない。」
き 「知るか！そんなの」
は 「これは外交問題になるわ…」
き 「知るか！」
雁 「おめえは、地球の平和について、どう思ってんだ」
き 「あぁ…もういや…このうち…」頭抱える。
夜 花やしき
二人でわたあめを食べ歩きしている。
き 「なんだよ。日中友好の架け橋って。もう～。何であたしがぁ～」
きなこを見て微笑むホイ。
き 「何がおかしいのよ」
ホ 「スイマセン…」
き 「はぁ～。もう何やってんのよ。ほらぁ」とホイのわたあめを取り上げて
ゴミ箱に捨てようとするが
き 「はぃ。…まだ食べんの？」それを離そうとしないホイ。
ホ 「スイマセン」
き 「すいませんばっかり。他にないの？」
ホ 「スイマセン」
き 「教えてあげる。謝る時はね。おっワリイ」
続けてどうぞと手を差し出すきなこ。
ホ 「オ…ワ…ワリイ？」
き 「それが一番誠実で心から謝る言葉なの
おっ！ワリイ。気にすんなって」
ホ 「オーワリイ。キニスナテ」
き 「(親指を立て)今度から叱られたらそうやって言うんだよ」
振り向きざま声を出さず笑うきなこ。
ホ 「オ・ワリィ。キニスナテ！」嬉しそうに言う。
射的コーナー。
きなこ、ぬいぐるみを狙っている。
射的のおやじ 「あっ。残念。惜しい。惜しいよ。」
き 「もうちょっと、上かなぁ」
お 「もうちょっと真ん中を狙って」
き 「よっし～」しかし、外す。
き 「むっ！何で当たんないのよぉ。くっそ～」
お 「ねぇちゃん。これは無理だよ」
き 「あれが欲しい。あれが欲しい！ぜったーい ほしい！」また外す。
き 「何でよぉ～。もぉ～！いやっ！！」
スタスタとその場を立ち去る。
お 「残念でしたぁ。また来てね」
弾が一発だけ残っている。
ホイはそれを込め、凱歌の顔になる。狙うホイ。
ぬいぐるみが倒れる。
お 「大当たり～！いい腕してるね。これはなかなかとれないんだよ。どうぞ！」
振り向いて驚くきなこ。
嬉しそうにぬいぐるみをきなこに渡すホイ。
き 「一発で取ったんだ…まぐれか…まぐれよね。やったー！ありがとう！」
喜ぶきなこの後姿を見て、微笑むホイ。
夜 浅草伝法院通り
ぬいぐるみを上げたり、下ろしたりしながら、歩くきなことホイ。
ホ 「ウラマカ…ア…」
き 「へっ？…うらまか？」
ホ 「ウラマヤ…マ…」
き 「羨ましい！」
ホ 「ハイ！ハイ。」（それそれ)と指を指す。
き 「何が？」
ホ 「ア…ウゥゥ…パン！パン…」さっきの親子ゲンカのフリをするホイ
き 「あっ。さっきの…親子ゲンカ…何でぇ？」
ホ 「ウォ・ツン・ライ・ドォ・メイ・グオ」(やったことないというフリ)
き 「したことないの？親子ゲンカ。ないの？」
ホ 「…」とまどうホイ
き 「何で」
ホ 「…」
き 「ホイさんさぁ。もしかして…いないの？お父さんと、お母さん。」
目を伏せるホイ。
き 「そうなんだ…そうなんだ。だから寂しそうな目してんだ。ホイさん。」
(えっ)という感じできなこを見るホイ。
首を振るきなこ。
き 「羨ましいか…難しい言葉習ってんのね。」
道ばたでたむろしている男達(３人)が近づいてくる。
青服の男「よっ！兄ちゃん。ワリイな。ちょっとカネ貸してくんない？」
オレンジ服の男「おいおい。シカトかよ！」ホイを倒す。
き 「ちょっ。ちょっと。大丈夫？ホイさん。」
柄の服の男「だらしねえ彼氏だなぁ…オイ…よいしょっ。」
ホイひっくり返されて、ズボンのポケットからお金を取られようとする。
柄 「さっさと、カネ貸しゃいいんだよ」
き 「ちょっと！やめて下さい」柄の男の手を締め上げる。
オ 「おい！お姉ちゃんはひっこんでろよ」きなこの手を引っ張る。
きなこ、痛そうな顔をするが、ため息をつき、ぬいぐるみを高く上げる。
格闘シーン№３
次々と男達をこらしめるきなこ。
き 「ふ～。はっ。大丈夫？ホイさん。ケガないね。」
ホイうなずく。
ぬいぐるみを取ろうとするきなこ。その後ろから青服の男がナイフを取り出して、
切りかかろうと近づいてくる。ホイそれに気がつく。
きなこぬいぐるみを拾って、振り返ると。青服の男がホイに腹を突かれ、
無表情のまま倒れる。
き 「ホイさん…？」
手をなでながら、びっくりした顔で振り返るホイ。
ホ 「マ・グ・レ？」
き 「そっか。大丈夫だった？もーガッツあんじゃん。だったら最初から助けてよ…ね！」
ホイの服の汚れを払いながら言う。
ほ 「オ・ワリィ。キニスナテ！」右手を上げながら言う。
き 「ここで使うな！」
驚くホイ。
拳を握るホイ。
笑うきなこ。
拳を叩くホイ。
き 「うん！」
10/2 終
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会議室Ｂ
脚…船木さん(田辺さん)のアドリブか？
しかも○○○どこ行ったら長くなるの？
聞こえませんでした。。不覚
脚…ホイさんと、牛田君、雁太郎さんが
厨房で働きながらちょっとした会話が
カットになってます。
牛田君は、接待役になってるし。
ＴＶ局取材…どうなった？
１日で２４万はすごすぎる…１人千円として
２４０人強…ホイさんすごすぎ。
中メ…「いらっしゃいませ」…
（ホアン・イン・グアン・リン）
H14.7補足。NHKの中国語会話より。
（ホアン・イン・グアン・リン）はホテルとかで使われる
ので仰々しい。とか。
（ホアン・イン・ホアン・イン）上より少し砕けた言い方。
（ニィハオ！ヤオ・ディアナァル・シェンマ？）もっと砕けた言い方。「こんちは！何をさしあげましょうか？」
八百屋さんとかなら、このくらいがいいらしいです。
←TV…CM
←最初提供と重なります。
わたあめの形が映るたびに、変わっております。
脚…この射的のおやじのセリフは
いっさい載っていないのですが。
演出の段階で作ったのでしょうね。きっと。
射的コーナーまでは白いポロシャツ。
伝法院通りは青いポロシャツ。…着替えたってか？
なんつって。…メイキングの映像ではこの場面の
シャツは白でした。見間違いかもしれません。トホ。
密かに、この青い服の人を
「城島さん」と呼んでます。しかも、開脚見事です。
脚…きなこさん。男達に対するセリフ。
なんか変です。イメージと違うし、
まずは、ホイさんに助けてもらおうと
しているのでこりゃカットでしょう。
しかし男らしい(？)きなこさんである。
←「ケガないね」と聞かれてうなずいてます。
(日本語わかりすぎ。)
TV…ホイさんの珠玉の驚く顔がカットされております。
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